武士道剣会について

古より脈々と受け継がれてきた武士道の精神を守り、

雅を重んじ、心は常に世俗と共に。

はじめに

日本古来の伝統的精神文化である『武士道』は人を敬う、他人を思いやる、生命を尊重する、感謝、美しいものへの感動、畏敬の念、こうした大切な精神を伝えていくうえで、武士道の「礼法」として「表現力」「想像力」を現代社会の行動則と融合させた独自の修練方法で有用な人格の形成、伝統武道の継承、現代社会への適応などを目的とする武道として、1953年(昭和28年)に日本で最初の殺陣技術集団「剣会(つるぎかい)」として発足いたしました。剣会は殺陣を基本とし剣術における所作、立ち居振る舞い、心構えなどを形として体系づけ発展と継承を目的に活動を行い、この形を道と成して将来に残し伝えるため『形道(かたどう)』として体系づけてまいりました。この『形道』を通して日本の伝統的精神文化である『武士道』を再認識し、これらを普及・拡充させることにより社会貢献する人材の育成と世界との交流を深め、「学術、文化、芸術又はスポーツの振興」 「社会教育の推進」「子供の健全育成」「国際協力」等を行うことにより人類の安定と平和に資することを目的とするため、2013年に「一般社団法人 武士道剣会」として発足いたしました。

忠義を以て何事にも取り組むこと。
思いやり、慈しむこと。
仁の精神を育み、他者の気持ちを尊重すること。
道理にかなうこと。
義を貫くための勇気のこと。

【 宣 】武士道を旨とし、心身共に修練することを誓います。

鍔桜

(つばざくら)

敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山ざくら花 ―本居宣長―
国花である《桜》は、その美の下に刃も毒も隠さず、香り淡く、華美でない。美しく咲き、美しく散る、この潔さに武士道の死生観を重ねられることから、武士道剣会では、【鍔桜】を当会の《紋》として定める。